洪水等による床上浸水に対する都道府県民共済の保障
洪水などによる床上浸水や豪雨による土砂の流入には、都道府県民共済の火災共済で準備します。
台風や暴風雨、高潮・高波、洪水、長雨・豪雨、雪崩などにより、自宅が床上浸水や土砂流入の損害を被った場合に、火災共済の風水害等見舞共済金が支払われます。
床上浸水や土砂流入については、全壊・流失の場合を除き、次の基準で都道府県民共済から風水害等見舞共済金が支払われます。
全壊・流失の場合は、台風などの風水害に対する都道府県民共済の保障に記載の風水害等見舞共済金が支払われます。
風水害等見舞共済金額
(1)都道府県民共済の火災共済の住宅(住宅・家財ともに加入の場合を含む)に加入している場合の風水害等見舞共済金額です。
区分 | 損害内容 | 見舞共済金額 | ||
加入額が 2,000万円以上の場合 |
加入額が 2,000万円未満の場合 |
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床上浸水 | 床面以上の浸水または土砂の流入 (住宅の延床面積の50%以上) |
浸水高(*) 120cm以上 |
300万円 | 加入額の15% |
浸水高 60cm~120cm |
120万円 | 加入額の6% | ||
浸水高 60cm未満 |
60万円 | 加入額の3% | ||
床面以上の浸水または土砂の流入 (住宅の延床面積の50%未満) |
浸水高 60cm以上 |
60万円 | 加入額の3% | |
浸水高 60cm未満 |
20万円 | 加入額の1% |
*浸水高とは、居住の用に供する部分の床面からの高さをいいます。
(2)都道府県民共済の火災共済の家財のみに加入している場合の風水害等見舞共済金額です。
区分 | 損害内容 | 見舞共済金額 | ||
加入額が 1,000万円以上の場合 |
加入額が 1,000万円未満の場合 |
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床上浸水 | 床面以上の浸水または土砂の流入 (住宅の延床面積の50%以上) |
浸水高(*) 120cm以上 |
150万円 | 加入額の15% |
浸水高 60cm~120cm |
60万円 | 加入額の6% | ||
浸水高 60cm未満 |
30万円 | 加入額の3% | ||
床面以上の浸水または土砂の流入 (住宅の延床面積の50%未満) |
浸水高 60cm以上 |
30万円 | 加入額の3% | |
浸水高 60cm未満 |
10万円 | 加入額の1% |
*浸水高とは、居住の用に供する部分の床面からの高さをいいます。
都道府県民共済の火災共済の支払例
木造30坪、4人家族で、住宅の保障2,100万円、家財の保障1,600万円の火災共済に加入している場合を例に説明します。
1.洪水により自宅の延床面積の50%以上が浸水高100cmの床上浸水の被害にあった場合
この場合は、自宅の延床面積の50%以上の床上浸水で浸水高60cm~120cmの区分に該当し、加入額が2,000万円以上ですので風水害等見舞共済金額として120万円が支払われることになります。
2.豪雨により自宅近くの崖が崩れ、自宅の一部(延床面積50%未満)が床上100cmの高さまで土砂に埋まった場合
この場合は、自宅の延床面積の50%未満の土砂の流入で浸水高が60cm以上の区分に該当し、加入額が2,000万円以上ですので風水害等見舞共済金額として30万円が支払われることになります。