以前は、どの生命保険会社の入院特約も、1回の入院に対する入院給付金の最大支払日数は120日でした。
最近は、入院日数が短くなっていることに合わせて、入院した場合の保障日数の限度を90日や60日などと短くすることにより、保険料を安くした医療保険や入院特約も販売されています。
厚生労働省の「平成23年患者調査の概況」によると、病気による平均入院日数は34.3日ですので、病気による入院1回の保障日数の限度は60日でもいいように思えます。
年齢別の退院患者の平均入院日数
平成17年 | 平成20年 | 平成23年 | |
全年齢 | 39.2日 | 37.4日 | 34.3日 |
0~14歳 | 9.7日 | 9.4日 | 8.9日 |
15~34歳 | 14.8日 | 14.8日 | 14.0日 |
35~64歳 | 35.5日 | 31.0日 | 27.3日 |
65~74歳 | 52.1日 | 49.0日 | 44.8日 |
75歳以上 | 58.2日 | 55.7日 | 44.8日 |
(厚生労働省「患者調査の概況」より)
しかし、「主な生活習慣病の入院受療率と平均入院日数」では、脳血管疾患(脳卒中など)の平均入院日数が90日を超えることから、入院した場合の保障日数の限度は120日程度を目安にしておいたほうが無難だと思います。
主な生活習慣病の入院受療率と平均入院日数
入院受療率 (対10万人) |
平均入院日数 | ||
ガン | 総数 男性 女性 |
120人(0.12%) 139人(0.139%) 102人(0.102%) |
19.5日 19.5日 19.6日 |
高血圧性疾患 | 総数 男性 女性 |
6人(0.006%) 3人(0.003%) 8人(0.008%) |
41.2日 35.1日 44.2日 |
心疾患 | 総数 男性 女性 |
46人(0.046%) 43人(0.043%) 50人(0.05%) |
21.9日 14.6日 32.8日 |
脳血管疾患 | 総数 男性 女性 |
137人(0.137%) 121人(0.121%) 152人(0.152%) |
93.6日 76.2日 112.2日 |
(厚生労働省「患者調査の概況」より)